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勝ったものが強い

「強いものが勝つんじゃない、勝ったものが強いんだ」 

誰が最初に言ったのか知りませんが、有名なセリフらしく、僕は高校の頃、何かで読んで気に入って、よく使っていました。

 さて、高橋尚子のアテネ代表落選を決めた陸連の判断について、いろいろ言われていますが、僕は妥当な判断だと思っています。東海エリアに住んでいてこんなことを言うと怒られそうですが(彼女は岐阜県出身)。
確かに、前回のオリンピックの覇者が現役で、しかも依然、トップクラスの実力を誇るのに、代表に選ばれないなんてあっていいのか、という意見は説得力がありますし、陸連は責任回避のために、「タイム」で決めただけで、それなら何が選考会だ、という意見も一理あります。

 しかし、競技スポーツとかゲームというのは、事前にルールが決まっており、そのルールをよく理解して、ルールの中で最善の成果を上げるよう競うものです。今回もそれと同じようなもので、オリンピックの選考レースが指定されており、そのレースで優秀な成績を上げたものが代表になる、というルールが決められていました。高橋は東京での成績は芳しいものではなかったし、名古屋を回避した時点でそもそもルールを理解していなかった。いわば、ルールを知らないで、試合に出ているようなもので、負けるもの当たり前ではないでしょうか。
しばしば、代表の3人は誰も高橋に勝ったことをがないのは釈然としない、という意見もありますが、それはむしろ、高橋との直接対決を避けた彼女たちの作戦勝ち。ルールにおいては高橋の方が彼女らに劣っていた証左ではないでしょうか。ここまで書いて思い出しましたが、直接対決を避けたというと、ヤンキースの松井が高校生(星陵高)のとき、甲子園で相手チーム(明徳義塾)から連続四球をされ、その結果、星陵は敗退するというゲームがあったのをおぼえているでしょうか。あの時も明徳義塾は批判されましたが、僕は明徳は正しいと思った。 「強いものが勝つんじゃない、勝ったものが強いんだ」 というと、じゃあ、不正をしても勝てばいいのか、という批判を受けますが、そうじゃない。もちろん、不正はよくないけれど、ルールの中でどうすれば勝てるのか、追求することは一生懸命練習するのと同じように正当化されていいんじゃないかと思います。高橋・・・というか小出はルールにおいて判断ミスをした。だから、負けたんでしょう。

じゃあ、そのルール・・・選考基準・・・の妥当性はどうなの、というと議論の余地はあると思います。特に、代表の3人は誰も高橋に勝ったわけではないので、直接対決ならともかく、ホントにそれで「強いものが勝つんじゃない、勝ったものが強いんだ」 って言えるのってことはあると思います。たとえば、mura3logというブログ
 
 「高橋に勝てなければ、実績で高橋にする」って選考レース前に言っておけば、誰も逆らえなかったと思うわけ。
もう仕方が無いんだけど。(泣)

という記事があったけど、これは一つの見識だと思うし、そもそも最初から、高橋を出したいなら、

もし、どうしても高橋をアテネに送りたいのであったなら、選考方法として予め、「前回五輪金メダル枠」あるいは「ディフェンディング・チャンピオン枠」(これが、マラソン競技に相応しものであるかどうかは別にして)を設定し、残り2人を選考するという方法もあった。

これもその通りだと思う。

ただ、高橋は「強い」ことは確か。別にオリンピックだけがマラソンではない。今後も世界新記録や国際マラソン大会優勝を狙って活躍して、陸連を見返してやればいい。

 

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