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「朝日」ともあろうものが。~マスコミ論というより、会社論というかサラリーマン論という感じ

asahi
「朝日」ともあろうものが。

タイトルだけみて、よくある暴露本の類かな、思ってと立ち読みしてたら、ナカナカ面白かったので買ってしまいました。

著者の鳥賀陽弘道氏という方は、朝日新聞社の元記者で、記者時代に体験した新聞社の特権意識や世間ずれした内情を批判しているというもの。記者クラブ制度や捏造記事などにも触れ、一種のマスコミ論になっています。

nikei以前、紹介した、日経新聞の記者だった大塚将司氏の
『日経新聞の黒い霧』と同趣旨の本と言えますが、大塚氏が、数々のスクープをものにしたエース記者でキャップやデスク(新聞社の役職については『「朝日」・・・』ご参照 要は管理職ってこと)も歴任した幹部エリートだったのに対し、鳥賀陽氏は、あまりというか、思いっきり出世とは縁のない方だったようで、40まで朝日にいてヒラだった、という点。

この点は著書にも顕れていて、大塚氏のそれが日経経営陣や大きな経済事件での取材体制の批判だったりするのに対して、鳥賀陽氏のそれには我々が知っているいるような事件はほとんど出てきません。その分、例えば、記者クラブ制度の批判は昔からよく言われている話で、いまさら新味のある話ではないのですが、鳥賀陽氏の記者クラブやサツまわりの記述は具体的でなるほどなぁ、という感がありました。

ところで、著者の意図とは関係なく、私は「この人(鳥賀陽氏)、優秀なんだろうけど、新聞記者というよりサラリーマンに向いてないなぁ・・・」とそっちの方が妙に気になりながら読んでいました。
むしろ、まがりなりにも朝日のようなマスコミは著者が思っているより社員に寛容だったから、40歳までサラリーマン人生を送れたのであって、普通の会社なら、もっと早くクビになっているんじゃないかと・・・もっとも、本人とっては早くクビになった方がよかったのかも知れませんが。

例えば、朝日に対する批判の中で、従業員教育に対する批判。新入社員として入社時の住むところや車まで決められて、プライバシーがない云々というのは、新聞社というより、古い体質の会社には良くある話で、特に地方ではアリガチ。今は随分マシになってきたようですが、この方、バブル以前の入社ですから。まぁ、「三重県から出るな」ってのはどうかと思いますが。
留学の話も同様で、「留学します。費用は自分が出しますから、休職させてください」と言われて、ホイホイOK出す会社なんて、むしろ、少ないんじゃないかな。ましてや、社内的に評価が低い人物が言い出せば、「仕事が嫌だから、そんなことを言い出している」と勘ぐられるのは、当たり前じゃないでしょうか。その上司だって彼の留学を認めれば自分の上司に「君もおめでたいヤツだなぁ」と嫌味の一つも言われるかも知れません。上司がその上の上司に報告するためのネタぐらいは用意してから報告するものでは?

また、新聞記者を記者クラブ制度に縛られて、読者には違いがよくわからないような特ダネ、特オチで競争しているゲームだと批判されていますが、確かにそれはその通りで、問題だとは思いますが、仕事ってのはどこの会社でも多かれすくなかれそういうもの。

この話を読んで、学生時代、初めて、ディベートをやったときのことを思い出しました。ディベートというと、もう少し建設的な議論をしているのか、と思っていたら、議論の内容のくだらなさに飽きれたことがありましたが、単なるゲームなんだな、と思って参加してみると面白い。きちんとルールを覚えて参加すれば、明らかに、自分よりも見識の高い方にも勝てるわけですから。

私が擦れているのかもしれませんが、私は鳥賀陽氏流に言わせると「仕事はゲームだ」と思っている方の人間かもしれません。ただ、多かれ少なかれ、サラリーマンってそうじゃないでしょうか。「同じ成果を上げるのでも、ココで上げないと評価されない」とか「今月はコレを売らないとダメ」なんてことは日常だし、ある程度、会社の動きを読んで行動する、なんてことは、多分、当たり前のこととして身についている。

もちろん、新聞社は単なる営利企業ではないのだろし、会社至上主義でサラリーマンをやれ、とも思ってませんが、「もう、少しうまくやれよ」という感じがしてならない。

なんだか、後輩から愚痴(と言っても鳥賀陽氏は私より随分、年上の方ですが)を聞かされているような感じがしてなりませんでした。そういう意味では、マスコミ論というより、サラリーマン論として読むのもありかも。


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