高杉良『腐蝕生保』その2~生保版 島耕作みたいな話
上巻読了。
結構、期待していたんだけど、つまらない・・・。
一橋大学経済学部卒で一選抜(同期でトップのスピードで昇進しているグループ)のエリート社員吉原周平が、創業者の御曹司の同期と仲良しになったり、ニューヨーク赴任中に社長の愛人(伊藤助成氏には社内に愛人がいたとの噂があった)と関係を持ったり、経営批判をして、本社から営業現場に左遷されたりする話。
どっかで聞いたような話だな、と思ったら、まんま、島耕作(いまや、モーニング誌上では専務に昇進されたとか)・・・う~ん・・・。この手のお話が好きな方には面白いかも知れません。
また、腐蝕生保ってのも、何が「腐蝕」なのか、と思ったら、人事畑で営業センスのない人物(宇野郁夫氏がモデル)が社長になり、彼が独裁をふるっている、というところ(上巻までは)。別に、一般企業で特に珍しい話とも思えない。。。
主人公の吉原はそれが気に入らない、ということで、左遷までされるわけなんだけど、めぼしい社長批判が「暗い」って、子どもじゃないんだから、あんた、サラリーマンなんだから、ホントに一選抜なんか、この人、と三田(吉原の同期で東大卒の秘書課長)でなくとも思ってしまう。
上巻の山場は「産銀(興銀)事件」。
今となっては、たいした話ではないが、当時は銀行と生保の融合と画期的とされた興銀と第一生命の業務提携。ニッセイのかやの外で話がすすんだため、ニッセイは激怒して興銀株を売却しようとした・・・というくだり。
この話ははじめて知りましたが、おそらく、事実をもとにして書いているので、そんなことがあったんだぁ、と。
ところで、支部長になった吉原は、仕事が多く、通勤に支障をきたすため、会社の近くのマンションを社宅扱いで与えられるが、「生保の営業現場って、そんなに拘束時間が長いのか」と思っていたら、朝は8時前に出社して、夜は9、10時に帰るって・・・それって、普通だろ!そんなに激務かなぁ?
みんな、それでもちゃんと、満員電車に乗って通勤してるんじゃないのかなぁ。
私も生保の営業は知らないけど、高杉良が営業現場を知らないか、やっぱり、生保(ニッセイ)は余裕があるってことなのか、吉原くんは一選抜で優遇されているのか、どうだかわかりませんが。
それと、興銀は課長になるまでは、同期間の差別がない(社内の競争原理がはたらかない)会社なんだとか。
それは・・・いい会社だったんだなぁ。
あの富士銀行なんぞと合併した今では、見る影もないんでしょうけど。
高杉良『腐蝕生保』その1~腐蝕ってエライ言われ方なんだが・・・
高杉良『腐蝕生保』その3~生保のおばちゃんと不倫して駄々こねて辞める話
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