出井伸之『迷いと決断』
自分自身、ソニー製品を使っているわけでも、入社を志望したこともないんですが、ソニー本というか、ソニー関連の本を読むのは好きで、出ると、よく買っているのですが、最近のソニー本は、今のソニーの不振は、前社長の出井さん時代にエレクトロニクスを軽視した経営を行ったせいというのが流行。
数年前までは、出井さん賞賛本ばかりで、日本を代表する経営者とも、21世紀牽引するリーダーとも言われた方ですが、最近は、一転して、戦犯扱い。
そんなところで、出たのがこの本。
世間の批判に答える本なのかな、と思いきや、後半、少し触れるだけ。
昔ながらの出井節といか、全般的には自分のやったことを肯定的記述した内容。
ある意味、私のやってきたことは間違っていない、という反論か。
確かに、出井氏登場時にこれだけの先行きの見通しを持っていた経営者は少ないし、当時、出井氏が賞賛されたのも頷ける。ただ、どうして、これだけの見識ある経営者を擁しながら、ソニーが失速した理由はここからは見えてこない。
なお、氏は、自身の路線は正しいと今も考えているようだし、短期的にエレクトロニクスに注力しているのが、今の状態と捉えている。また、その短期的(?)な業績悪化も氏の言うとおり、これだけの大企業を率いるのは難しいんです、と言われれば、まぁ、そうなんだけど。
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- NHKにようこそ-三日とろろ、おいしゅうございました、としか言いようがない(2004.08.02)
- 『妖魅変成夜話』4巻 4年ぶりの発売(2007.03.31)
- ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) (2006.12.19)
- 出井伸之『迷いと決断』(2006.12.14)
- よしながふみ『大奥』(2006.12.09)



Comments