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横田増生『ユニクロ帝国の光と影』~著者の狙いとは違うようだが、ユニクロの強さを分析した好著

『アマゾン・ドット・コムの光と影』の著者 横田増生氏の近著。ちなみにグーグルで検索すると池田信夫氏の書評がいっぱい出てきます・・・。
それはともかく、前著は、鎌田彗氏の『自動車絶望工場』みたいなところを狙いたかったのでしょうが、特に何ということはなく文庫化された際の『潜入ルポ アマゾンドットコム』というタイトルがしっくりくるような、アマゾンの配送センターのアルバイト体験記みたいな内容の本でした。著者の狙いとは違いますが、あくまで配送センターの仕事がよくわかるという一点においては類書がない本かと思います・・・。

そんなわけで、今回の著書も、ユニクロの仕事がキツイことを批判した本だろう、くらいに思っていました(5~6章はまさにそんな感じ)し、著者の狙いは今回もそこにあるようですが、ユニクロの強さを分析した好著となっています。

ユニクロが勃興してきた80年代後半、海外で安い服作らせて日本で売れば儲かるんじゃないか、という発想は特に目新しいものでもなくて、私事ながらブティックを経営していた私の父方の叔父も、別ブランドで、同じような事業を始め、数店舗を展開するところまでいきましたが、行き詰まり、その事業を手放しました。

ユニクロと他の同業他社との違いは、その品質。当時の中国からの輸入品というのは本当に酷いもので、縫製も雑だし、色落ちはする。一度、洗濯するとダメになる・・・みたいなものでした。その代わりバカみたいに安かった・・・。私の通う学校の近くにも叔父の店はあったのですが、友人たちにもその安さと品質の悪さで知られていましたから(だから別ブランドで始めたわけです)、誰も私の叔父が経営しているとは知りませんので、「○○で買ったの?」と言えば半ばバカにする意味で使っていました。

ユニクロも安物というイメージはありましたが、縫製がひどかったり、色落ちするということはありません。当初から何度も失敗しながらも品質にこだわったものを供給してきたというところは他社との決定的な差だったのでしょう。そもそも我々にはSPAなんて発想はありませんでした。

また、これはユニクロが大きくなってからのものですが、原材料まで独自で発掘し、さらに他社が具体的な商品企画の段階(例えば、紺のポロシャツを100万枚)の1段階でしか発注しないのに対して、発注の過程を原糸の段階、生地の種類と色の段階、具体的な商品企画の段階の3段階に分け、店舗の売り上げ状況によって、色や商品を変更していく、

原料調達に関して3段階に分けて発注できるのは、日本ではユニクロだけです。(p88)

となれば、他社の追随を許さないのは納得いきます。

と、他にもユニクロの強さをよく分析した本になっていて、なるほどと思いました。

但し、著者は、ユニクロに対して批判的で、好対照な企業としてZARAを取り上げていますが、同じSPAだからといいって、全然売っているものは違うし、無茶だろう、と思うのは私だけでしょうか。

従兄弟の一人に、ユニクロに勤めていたのがいましたが、今は辞めてしまいました。仕事がきつかったからどうかは知りません。

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